取材は振り出しに

高崎行きの列車

八木原駅で2、30分待ったでしょうか。
ようやく高崎行きの列車が到着。
我々は素直にこの列車に乗って高崎駅に戻ったのでした。

実は、6月にもプライベートで出かけた山行で、やはり朝から激しい雷雨で列車が止まってしまい、しかたなくそこから引き返したことがあったばかり。その時、居合わせた地元の方が「こんな雨の降り方は今までなかった」と話しておりました。温暖化の影響でしょうか、今までとは違った雨の降り方になってきているようです。


そんなこんなで、なんとか調整をつけて臨んだ取材ですが、今回は残念ながら中止。
さて、再度日程の調整をしなければいけません。

たまには、こんなこともあるのです。


ぶらり水紀行vol.3 不動の滝」の記事は、WEB版ちいきしんぶんでもご覧になれます。


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ハプニングは旅の醍醐味

我々が乗ってきた列車は「回送」となってじっとしています。

相変わらずの激しい雨。冷たい風が雨を伴ってホームに吹き込み、夏とは思えない肌寒さ。こんなこともあろうかと、防寒用にザックに入れておいたの高機能アンダーウェア(モンベル社のジオライン)を取り出して身につけました。ホームには真夏の涼しい恰好の人も多く見受けられ、実に寒そうです。

「ねえ、この電車の中で待つわけにはいかないの?寒くてしょうがないわよ。ねえ、なんとかならいの!」

おっ、さすがおばはんパワー(失礼)。たまりかねたおばちゃんが駅員にぐぐっと詰め寄ります。

するとその迫力に圧倒されたのか、間もなく回送列車のドアがあきました。

列車内で

明るい列車内に入ってほっと一息。

近くの、ボックス席には小型の時刻表を手にしたご婦人が2人。同じ境遇を共にするとなぜか親近感が湧き、どちらともなく声を掛け合うのでした。

「付箋がいっぱいついたハンディタイプの時刻表を片手に旅慣れたスタイル。もしかしたら青春18きっぷで旅をしている人ですか?」
「あら、青春はとっくに過ぎちゃったけど、そうよ。よくわかるわねえ」
「いや〜、私も青春はとっくに過ぎてますが先日青春18きっぷで旅に出たばかりなもので」

こんな会話ひとつで、待ち時間も楽しく過ごせるというもの。
聞けば、このお二人は今朝東京を出発し、草津まで行く予定だったそうです。

「こんな状況になっちゃったから、予定を変更して両毛線で栃木方面に行こうかと思っているんですけど。どこかお勧めの所とか知りません?」

「えっ、両毛線、栃木方面!知っているってもんじゃあありませんよ。こちら方は、某企画でこの沿線を取材したばかりですよ。いや〜偶然というか、ツイているというか、ラッキーというか」

お二人は、小暮さんから懇切丁寧ことこまかに沿線の見所や観光スポットの生情報を聞くことができたようで、感激していました。

まさにハプニングは旅の醍醐味と言ったところでしょうか。

それにしても、こんな状況に遭遇したにもかかわらず「おっ、これはネタになる!」と、嬉々として一人ホームで写真を撮りまくっていた私。まわりの冷たい視線もなんのその。


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ついに列車はストップ

八木原駅

雨は雷を伴いよりいっそう激しくなってきました。

そしてついに八木原駅で列車はストップ。

乗客はここで列車から降りなくてはいけません。
さっきまで乗っていた車両が、そのままトンボ帰りで高崎に行ってくれれば良いのですが、そうも行かないようで、いつ来るかわからない列車をじっと待つしか他に方法がないようです。

八木原駅

雨で肌寒く、連絡橋の中で列車を待つ人も。


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いや〜な予感



高崎駅に着くと、どうもいつもと雰囲気が違うのです。
と、間もなく「上越線の水上ー渋川間が雨のため運休」の発表がありました。

う〜ん、嫌な予感。

「吾妻線は大丈夫ですか?川原湯駅まで行きたいんですが」
それはあくまでお天気次第、明確な答えなど出ないのはわかっていても、つい近くにいた駅員に尋ねてしまいました。


「吾妻線は、今のところ動いてますね。小暮さん」
「う〜ん、どうしたものか」
「とりあえず、行ってみますか」
「そうだねえ。どうなるかわからないけど、これも旅の醍醐味。行きますか」


列車は動き出すのですが、雨のためか徐行運転でのろのろと進みます。
「このスピード、SL奥利根号みたいですよ」
こんな余裕の言葉とは裏腹に、激しさを増す雨に徐々に不安が募っていくのでした。


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スーパー晴れ男だったのに・・・



かつて私はスーパー晴れ男でした。
以前、上野村で開催されたマウンテンバイクツアーのサポートに行った時も、周りは雨なのに上野村だけ突然雨雲が割れて青空が覗いたという程だったのです。

しかし。

今年は、野山にでかける際に雨具を着る機会の多いこと多いこと。
ゴアテックスの高価な雨具は、いつも防寒具の役目ばかりだったのに今年はその性能を遺憾無く発揮しまくっています。

ちいきしんぶん2007年8月10日号掲載の「ぶらり水紀行」の取材先は、吾妻郡長野原町の不動の滝。ライターの小暮さんも企画担当兼写真係の私もスケジュールが厳しくて、お互いに都合の良い日は7月30日の月曜日のみ。

取材日をあまり先に延ばしてしまうと今度は締切に間に合わないなんて恐れもあります。
「この日に取材を済ませたい」
2人の共通の願いでありました。

当日の天気は雨。
でも、自宅を出る時は傘をささなくても平気なくらいの小雨模様です。

「もしもし、小暮さん。小雨ですが取材は決行ですよね」
「まあ、この位ならなんとかなるでしょう」
「そうですよね、水紀行なんだし。雨が降ってもそれはそれで味があるというもんですよねえ」

携帯電話でこんな会話を交わしながら待ち合わせの高崎駅に急いだのでした。

もし取材先が「十丈の滝」や「七ッ滝」だったら、雨天の場合即中止にしたことでしょう。
しかし今回の不動の滝は、駅からの距離もさほど遠くなく、水辺に近づかなくても(と言うより近づけない)見られる滝で、しかも観光地として整備されています。増水による危険は少ないと判断した結果の雨天決行でした。


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峠のシェルパ

EF63型電機機関車

かつて信越本線の横川ー軽井沢間で活躍したEF63型電機機関車です。
いや〜、いい面構えですね。

この車両は、鉄道マニアの間では「ロクサン」で通っているそうです。

ロクサン。
ああ、なんてツウな呼び方。ラリーに熱中していた若かりし頃、愛車トヨタスターレットのことを「ケーピーロクイチ」なんて呼んでました。てっちゃんもラリー屋も同じノリなんですね。この頃のケーピーはFRで・・おっと病気が再発してしまう!

すみません、はずしました。


この車両は「峠のシェルパ」とも呼ばれているんだとか。

峠のシェルパなんて、実にかっこいい愛称。
私は鉄道には詳しくないのでよくわかりませんが、きっとのこの車両はいまだに人気があるのでしょうね。

EF63型電機機関車

アプトの道は、我々を最後の最後まで楽しませてくれました。


ちいきしんぶんに掲載された「ぶらり水紀行vol.6 七ッ滝」の記事は、WEB版ちいきしんぶんでもご覧になれます。こちらが本家本元、是非お読みください!


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取材を終えて

紅葉

紅葉

紅葉

無事取材を終えて、あとはのんびりとアプトの道を峠の湯まで。
途中、ほとんど意味のない(笑)写真を撮ったりしております。

峠の湯は、休日ともなるとかなり混んでいて湯船に入るのも苦労する時があるそうです。
今日あたりは、連休のまっただ中。お天気は良いし紅葉シーズンだし、さぞかし混んでいることでしょうね。

取材当日は余裕もあり、ゆっくりと温泉につかり、湯上がりに美味しい生ビールをいただきました。

この企画は「帰りに温泉に入ってビール。それができるのも公共の交通機関を使うからこそ。マイカー利用じゃこうはいきませんよ」という趣旨。ですから、取材班もウソは書けません。すべて美味しい実体験です。


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めがね橋

めがね橋

めがね橋

旧信越本線の碓氷第3アーチ、通称めがね橋。
明治25年に建設されたものだそうです。
煉瓦造りの立派な建築物ですね。

深い自然の中で滝の饗宴を満喫し、旧国道18号に出るとそこはいきなり観光地。
紅葉の時期には少々早くお天気もいまひとつ、しかも金曜日であるにもかかわらず、たくさんの観光客には驚きました。

取材の時に、こんなにたくさんの人に会ったのは初めてです。
さすが重要文化財ですね。

橋の上から再びアプトの道は始まります。

今週末はお天気も良さそうですし紅葉も見頃、さぞかしたくさんの人が訪れることでしょう。


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滝のオンパレード

七ッ滝

七ッ滝

さすが七ッ滝というだけあって滝、滝、滝のオンパレード。
出る言葉は「うぉ〜!」「すごい〜!」「最高ですねえ〜」のだいたいこの3つ。
あとはひたすら写真を撮りました。

七ッ滝

滝を横から見るとこんな感じです。
間近で見ると迫力あります。




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四つ釜の滝

四つ釜の滝

「うぉ〜!!!小暮さん!!これはシリーズ最高の滝ですねえええ」
「う〜ん、これはいい!」

滝にたどり着くまでに苦労が多ければ多いほど、滝に対面した時の感動は大きく喜びもひとしお。
七ッ滝の中で、最初に対面した滝です。

滝の名称に関しては是非記事で!

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ホップ、ステップ、・・・?

川渡り

2回目の川渡りシーンです。
「水深は先程より深く、流れも速い」(本文参照)という箇所。
また靴を脱いで川の中に入ろうかどうしようか、けっこう迷った所でした。

ホップ、ステップ、ザブン!とならないことを祈って気合いで飛びます。

ここで、こけてずぶ濡れになったら裏話のネタとして最高なんですが、2人とも無事に渡ることができました。良かったと言えば良かった?

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初めて目にした看板

めがね橋方面を示す看板

これが、川を渡って目にした看板です。

「ああ、とりあえずこれで取材はなんとかなりそうですね」

ホッと一息。
それにしても・・・
この先の道も下の写真のような状況ですから、やはり不安は消えません。

「いや〜、一人で来るのはちょっと躊躇しちゃいますよねえ」なんて、小暮さんとわざと大きな声で熊に聞こえるように(?)話ながら進むのでした。

荒れた木の階段

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意を決して川渡り

川渡り

事前にロケハンをしてから出かけたのでは旅の面白さに欠けてしまうので、取材はいつもぶっつけ本番です。
上手く目的地に辿り着ければ良いのですが、もしそうでなくても「それはそれでドキュメントとして面白い!」というのが、この企画のコンセプト。

本日の写真は、ぶらり水紀行の本文中「意を決して、靴と靴下を脱いで、いざ川底へ・・・」の図です。
撤退のドキュメントになりかけたのですが、なんとか先に進みました。

ちいきしんぶん11月16日号に掲載された「ぶらり水紀行vol.6 七ッ滝」の記事をWEB版ちいきしんぶんにも掲載しました。こちらが本家本元、是非お読みください!


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碓氷川が流れ込む湖頭

碓氷川が流れ込む湖頭

本日の写真は、本文(ぶらり水紀行)で綴られている「碓氷川が流れ込む湖頭」付近です。
10年前とは、えらい変わり様のようで、目印はおろか道らしいものもありません。
「う〜ん・・・これから先、大丈夫かな〜」と、ビミョーな雰囲気になった場所です。

ちいきしんぶん11月16日号掲載「ぶらり水紀行vol.6 七ッ滝」の記事をWEB版ちいきしんぶんにも掲載しました。こちらが本家本元、是非お読みください!


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アプトの道のトンネル

アプトの道のトンネル

本日の写真は、アプトの道にあるトンネルです。
アプトの道には、このようなトンネルが何カ所もあり、旅の気分をおおいに盛り上げてくれます。

アプトの道のトンネル

ちいきしんぶん11月16日号に掲載された「ぶらり水紀行vol.6 七ッ滝」の記事をWEB版ちいきしんぶんにも掲載しました。こちらが本家本元、是非お読みください!


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旧丸山変電所

旧丸山変電所

アプトの道の途中には、国指定重要文化財の旧丸山変電所があります。
立派な煉瓦造りの建物が2棟。1棟は機械室で回転変流器と変圧器が収容され、もう1棟は蓄電池室だったそうです。当時の蓄電室には、列車が上り勾配にかかる時に必要な電力を補うための蓄電池312個が整然と並んでいたとのこと。
この碓氷峠がいかに難所の区間だったことかを物語っていますね。


旧丸山変電所

この建物は、明治45年に建築されたそうです。
歴史を感じますねえ。


旧丸山変電所

変電所の裏側です。
いちおう裏話なので(笑)。

おしらせ
ぶらり水紀行の記事が掲載された「ちいきしんぶん」11月16日号は、本日より旧高崎市内に配布されます。ぜひ、記事をご覧になってください。
ちいきしんぶんが手に入らない方は、今日か明日のうちにweb版にアップいたします。

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アプトの道

アプトの道
アプトの道をほんの短い区間だけ歩いたことは、あったような気がしますが、起点からちゃんと歩くのは初めてのこと。県外の方から見れば地元みたいなものですが、取材でもなければ、なかなか歩く機会はありません。
鉄道文化村もでき、かなり観光に力を入れているようで駅には「遊歩道アプトの道とその周辺・碓氷峠を歩こう」という立派なイラストマップが置いてありました。とても良くできています。とりあえずこのマップを手に入れれば1日存分に楽しめそうです。

写真はアプトの道です。遊歩道にもしっかり昔のレールを残してあるなんて、やるじゃあありませんか。左隣はトロッコ列車「シェルパくん」が走る現役の線路。
ここを歩くと時速4kmの列車に乗っているようななんとも不思議な感覚です。

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水紀行のスタートは横川駅から

EF63-3号機関車の動輪

11月で今シーズンの水紀行シリーズは最終となり、来月からは里山シリーズが始まります。
さて、今回の取材は水紀行シリーズの締めにふさわしいコースになるのか、それとも「こんなはずでは・・」になってしまうのか?
期待と若干の不安を胸に、フリーライターの小暮さんとともに高崎駅7:59発の信越線に乗り込みました。今回は公共交通機関での移動は、電車1本のみ。乗り換えがないというのはなんとも楽ちんな旅であります。
「小学生の頃、初めてこの電車で軽井沢のスケートセンターに行ったんですよ。懐かしいなあ〜」なんて話をしているうちに、8:31終点の横川駅着。
横川駅は、あの有名な峠の釜飯「おぎのや」の小さな売店がある他は飲み物の自動販売機のみ。付近にコンビニはありませんので、買い出しは事前に済ませておいたほうが良いでしょう。

ここを起点に、アプトの道を歩き、途中から滝を求めて渓流を遡ります。旅の詳細は、今週末に配布されるフリーペーパー「ちいきしぶん」か、web版ちいきしぶんをお楽しみに。

紙面には限りがありますので、載せきれない写真などをブログで掲載していこうと思います。裏話も…と思いましたが、これは記事を公開してからにしてからですね。

本日の写真は、横川駅前に展示してあるEF63-3号機関車の動輪です。全国JR路線のなかで最大の難所と言われた信越本線横川・軽井沢間のシェルパとして平成9年9月30日まで活躍したとのこと。なかなかの迫力でした。

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バスの旅

群馬バス箕郷営業所
ご参考までに、今回の旅のタイムスケジュールです。
実際にバスを利用して行かれる方は、最新の時刻表をご覧になって、しっかり下調べをお願いします。休日と平日の違いがありますし、時刻が変更になっている可能性もありますので。

群馬バスの公式サイト

群馬バス

高崎駅 発 8:30ーー榛名神社 着 9:40ーー[この間は歩き]ーーゆうすげ 発 15:05ーー伊香保見晴下 着 15:32
伊香保見晴下 発 17:03ーー箕郷営業所 着 17:40
箕郷営業所 発 17:50ーー高崎駅 着 18:26

今回は、全線バス路線を利用しましたが、帰りは渋川駅までバスを利用し、そこからは電車を利用するという手もあります。こちらの方が早くてお得かもしれません。

ちいきしんぶんに掲載された「榛名湖への道」の記事はこちらです。

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タグ :群馬バス

バス停にて二次会

伊香保見晴下バス停
伊香保見晴下バス停です。
榛名湖畔からこのバスに着いたのが15時32分。
箕郷営業所経由高崎行きのバスの発車時刻は17時03分。
バスが来るまで1時間半。ここで2次会となった次第です。
公共交通機関を利用するスローな旅はいいですよ。

ちいきしんぶんに掲載された「榛名湖への道」の記事はこちらです。

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